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  <title>散文≒ゴミ</title>
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  <description>文章諸々</description>
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    <title>(no subject)</title>
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    <![CDATA[ぼくたちが完璧なものにたいして覚束ない憧憬をいだくのはつまり自己の致命的な欠落をきっちり自覚しているからなんですよう。<br />
この男のあのいかにも筋張ってなまあたたかい声帯からこれほどにまで甘ったるい声色がでるものなのかと私は夜の湿った空気を訝った。日中に降った雨のせいか、あたりには濃い霧がぼんやりと立ち込めて数メートル先の信号機も私には視認することができない。路面は黒色にいかなも濡れていて世界はあまりにも静かであった。<br />
「霧の夜は」街灯がゆっくりと明滅する「夢のよう」<br />
ですね。私はひとりごとを口先にこぼす。男は小さく吹き出した。<br />
「夢なんてみたこともないくせに」<br />
男は笑いか痙攣か定かではない振動を語尾にふくませて私の肩を気安くたたいた。きみのゆめなんてぼくがぜんぶたべてしまったんですよう。と。<br />
「飲み過ぎです」私は当たり障りのない定型句を口にした「早く帰りましょう」<br />
「酔っちゃいないんだ」<br />
同じく定型句で皮肉げに笑う男の瞳はたしかに存外にさめていて私は背筋にねとりとした嫌な感覚をおぼえた。<br />
「でもぼくは」男の目は死人のそれによくにていた「あなたの欠落が愛おしい」<br />
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    <pubDate>Sun, 13 Feb 2011 14:35:50 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
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    <![CDATA[ぎっぎっ、と床のなく音がしっくいと木材を挟んだ向こう側からそのしっくいと木材の存在を感じさせぬ鮮明さでもって僕の鼓膜をふるわせた。ぎっ、ぎ、ん、あ、ああ、あ、あ、あ、ぎっ、つまり、これは、なんというか、<br />
「おさかんですな」<br />
「おわかいですね」<br />
「つつぬけですな」<br />
「まるぎこえです」<br />
僕は自分でついだ玉露をひとくち、ハヤカワさんは作り笑いそのままにテレビの音量を三つほど上げた。それではつぎのにゅーすです、アナウンサーの声が情緒不安定にお隣りの騒音とまじって僕はかえってなにやら不快な気分を覚えた。ハヤカワさんは微笑んだままである。<br />
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    <pubDate>Sat, 04 Dec 2010 03:23:33 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
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    <![CDATA[わたしはわたしのおしまいがおそろしいのだ。彼女の声はたしかに言いようによっては恐怖のような陰をはらんで常にない微細な振動に台詞の語尾を濁らせていた。しかしながらそれをまごうことなきおののきと断定してしまうには日々の彼女はいささか不遜すぎていたし、だいいち彼女は気まぐれの戯言を好む類いの人間であった。<br />
だから、私がその台詞をまったく真に受けずにドリンクバーの泥味のするアメリカンへの不満に頭を満たしていたのはじつに自然なことであった。<br />
「死ぬのがこわいなら脳みそを冷凍保存してみたらいいんじゃないの。あと、錬金術とか」<br />
「きみは不誠実だよ」<br />
彼女は笑った。<br />
(すくなくとも、表情筋、は)(わたしは彼女のそのほの暗い黒目を見てみぬふりをした)<br />
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    <pubDate>Wed, 08 Sep 2010 11:37:16 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
    <description>
    <![CDATA[彼女の歩みは平時のそれと比べるべくもあらず覚束ないものであった。歩を進めるべく前方に浮いた右脚の膝は不自然に曲がっており、着地時には重心が右側へ大きくぶれた。痛むらしく彼女は先程からずうっとしかめつらで、無言を戒律みたいに貫いていた。８センチメートルなんてきちがいじみたヒールを履くからである。僕は僕より５センチメートルも長身になってしまった脚の長い彼女と彼女の自業自得なくるしみと僕のささいな矜持を思ってちいさく苦笑した。すると揺れた空気に敏感に彼女は眉間の皺そのままに僕を見下ろし、不機嫌そうに口の端を噛んだ。<br />
「べつに、きみを笑ったわけじゃあないよ」<br />
「嘘をつくなよ」<br />
「嘘じゃあないったら八割方」<br />
「二割は本当なんじゃあない、だいたい、沢山歩くんなら事前に行ってよね、不誠実だわ。自分はちゃっかりスニーカーなんて履いてきて」<br />
「僕もこんなに歩くなんて思っていなかったんだよ。それに僕はいつもスニーカーだよ、」<br />
もう少しで駅につくよ我慢しなよ、しかし僕のこの台詞は概ね３回目であったし、２回目に口にしたのはだいたい１０分前であったので彼女はあからさまに聞き流した。<br />
うまく関節が使えないものだから緩衝機能がはたらかず、彼女の足音はいくぶん容赦なく、老朽化の著しいアスファルトを削った。<br />
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    <pubDate>Mon, 30 Aug 2010 13:17:39 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
    <description>
    <![CDATA[「ただわたしは真実が知りたいだけなの」 <br />
彼女はそういっていくぶん悲しげに目を伏せた。右手のカッターナイフが西日をうけてきらり、と無機質に輝く。僕は目を細めてその光をやりすごした。 <br />
真実。 <br />
「ニュースでも見たら？」 <br />
「冗談じゃないわ」 <br />
「じゃあ新聞は、雑誌は、インターネットは、ラジオなんかもアナクロぽくていいとおもうけど」 <br />
「ねえ、」彼女は険しい目つきで僕を睨んだ。「冗談じゃないっていったでしょう。わたし本気で悩んでるのよ、ごまかさないでよ、それともあなたの脳みそってバニラシェイクの親戚か何かなわけ」 <br />
彼女は苛立たしげにカッターナイフで机を３回叩いた、かつかつかつ。 <br />
「べつに」僕は口ごもる「ごまかしているわけじゃあないよ」 <br />
「往生際がわるい」 <br />
「常識の範囲内で助言したまでだよ」 <br />
「あなたっていつからそんなに薄情になったわけ」 <br />
おそらく彼女はすこしばかり傷付いて、おおいに憤っていた。しかし僕にだって残念ながら立場というものがある。 <br />]]>
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    <pubDate>Sun, 20 Jun 2010 09:18:11 GMT</pubDate>
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    <title>没ネタ</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">　大手チェーン系列のファミリーレストランの巨大なガラス窓越しに見る夜の景色というやつはどうにも性急でいけない、と私は思った。空はごく平坦に黒々として、そのくせ信号機や電灯はいやに煌々とあかるく、道行く人の顔はやけにくっきりとしていて、逆に現実感というものが希薄だ。それは、大手チェーン系列のファミリーレストランが抱える立地上の宿命的な問題であるともいえなくもないわけだけれども、それとはまた別に、見えるシーンがまったく同じであったとしても、高級フレンチレストランだとか、高級イタリーレストランだとか、高級チャイニーズレストランだとか、つまり、頭にコウキュウだとかミツボシだとかいう枕詞が添付されているお店の窓ガラスからトリミングされた景色であれば何か、心象が違うのかもしれない。たとえば、都会の雑踏も趣深く目に映るのかもしれない。残念ながらそのようなお店には、月並みに言えば水と油の如く、縁がないわけだから実際に検証することは叶わない。なんていったって今私の財布の中には五以上切り上げでようやく野口一人分、といった量の硬貨しか入っていない。ここの勘定が彼女持ちでなかったとしたら、この実に空々しきファミリーレストランにだって行く余裕はないのであった。</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">「べつに、遠慮なんてしなくてもいいのに。給料日前って聞いたけれど？おなか空いているんでしょう？」</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">「遠慮なんてしていないわ、一食の総カロリーが２００キロカロリーを超えると急性アレルギーでひきつけを起すらしいの、私」</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">彼女はなんともいえない顔して愛想笑いを口元に浮かべた。私はいつものごとくの仏頂面で小首をかしげてみせた。第一、私が、彼女の施しを素直に受けるような人間であったらならそもそも今私はおなかをすかせてなどいないのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">「で、何の用でしょう」</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">私の声はひどく冷淡だった。しかし彼女はいつものように、その優雅な微笑ひとつ崩さない。彼女が微笑むと彼女の目じりと口の端には細かい皺が寄った。その老化の象徴を世間の人たちはチャーミングだとか、愛らしいとかそういった形容詞で表現する。私は世間の人たちの正気を疑う。</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">「何の用、なんてひどいわ。もう三月もあっていないのよ、お父さんだって心配しているわ」</div>
<div style="margin: 0mm 8.5pt 0pt 0mm">それはそれは。私は少しうんざりした。</div>]]>
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    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Wed, 09 Jun 2010 13:24:09 GMT</pubDate>
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    <title>(暫定、書き出し未然)</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">１４時３０分、出されたばかりのジンジャエールの発するぷちぷちとした気泡をみて、そもそも私は炭酸の類が一切飲めないことを思い出した。伝票をおいて颯爽と去り行くウェイトレスを尻目に私はほんの十数分前のオーダー時の記憶を検証し、幾ばくかの疑いもなくジンジャエールを注文した自分の正気を疑った。ついでに今現在の自分の正気も疑ってみた。ジンジャエールは残念ながらジンジャエールであり続けた。私は私が信じられない。私は私の正気の所在を疑っている、１４時３２分、残りの２８分間私は私の暫定架空な正気を疑い続けるであろう。２８分後には奴がくる。</div>]]>
    </description>
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    <pubDate>Wed, 12 May 2010 13:59:17 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
    <description>
    <![CDATA[カーソルが点滅する、摩耗した意識のもと、わたしはかろうじで認識した、残念ながらわたしはいきている。発声は台詞というよりも寧ろ呻き(或は吐息)であったが彼の耳はわたしの言語を識別した。<br />
「きみがすきなんだ」<br />
「それは病理さ」<br />
刷り込みだよ、彼はそう続けて退屈そうに紫煙をはいた。<br />
わたしはその勾配する薄煙りを目で追った、刷り込み、わたしの脳内に、ブリキの玩具についてまわる家鴨の雛、の図が再生された。病理、つまり。<br />
「わたしは死ぬのだろうか」<br />
彼は皮肉めいた歪みを口の端にうかべて、さあね、とうそぶいた。とびきり端正な彼の横顔にうかんだその表情にはわたしを殺してあまりあるある種の憂いが滲んでいた。<br />
(或は、)(夕陽の橙による錯覚か)<br />
「きみのことがすきなんだ」<br />
まるで呪文のようだ。彼の細葉巻は灰皿の上で死ぬときをまつ、彼の細い指はそっとわたしの瞼を覆い、<br />
]]>
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    <pubDate>Mon, 26 Apr 2010 11:53:03 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
    <description>
    <![CDATA[「ねえスズキ、」<br />
「なんだよ何時にも増して辛気臭い顔して」<br />
「一生のおねがいがあるんだ」<br />
「昨日もきいたぞその台詞。お前の一生てのは２４時間で終わるのか。蜻蛉か。ふざけるな」<br />
「揚げ足をとるもんじゃあない。言葉のあやだよ、単なる強調構文だよつまり」<br />
「結論からいうと、却下」<br />
「せめて嘆願のなかみくらい聞いてくださいというか聞けよ」<br />
「僕は忙しいんだ」<br />
「忙しいひとはジャンプなんて読まない」<br />
「訂正しよう、ジャンプを読むのに忙しい」<br />
]]>
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    <pubDate>Mon, 01 Mar 2010 02:24:17 GMT</pubDate>
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    <title>(no subject)</title>
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    <![CDATA[前提：よのなかのあらゆることばは嘘である<br />
「ちょっと本心をさらしてもいいときはカッコトジカッコを使いましょう（めんどくさいけど）」<br />
「それいちばん曝しちゃだめな本心だろ」<br />
]]>
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    <pubDate>Mon, 01 Mar 2010 02:23:18 GMT</pubDate>
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